Concept

はじめに

ホルツストラは、木質構造のエキスパートです。 その実績は、構造設計事務所として、また木質構造の研究・開発機関として、ともに高い評価を得ています。 先人たちが築き上げてきた日本の木造文化。 その特質は 「木という素材の魅力を活かした建築空間」にあるといえます。 木は、暖かみのある自然素材として古来から日本人の住空間を支えてきました。 しかし、一方で木材は生物材料であるがゆえのばらつきや欠点や乾燥収縮など、定量的な力学では扱いにくい構造材料だといえます。 私たちは、実験研究を通じて木材のめりこみ設計式を作るなど、木の構造特性を定量的にコントロールする技術を培ってきました。 さらにこれらの技術を活用し、伝統構法建造物の構造解析や、新しい接合部や耐力壁の開発などに取り組んでいます。 また、木質素材の特性を活かした種々の架構形式を駆使することによって、安全かつ独創的な木造建築空間を生み出しています。 私たちは、これらの活動を通じて、日本の木造文化の継承・発展に貢献できることをめざしています。

1.安全性の確保

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木の構造設計における最も重要なポイントは「接合部」です。木造の変形や破壊は接合部から生じるため、そのコントロールには木質構造の専門知識が必要です。当社では、接合部の剛性耐力を適切に評価、モデル化し計算することで、変形によるトラブルを防ぎ、靱性に富んだ耐震性の高い木造建築の設計を実現いたします。

2.設計者の自由な発想を具現化

設計者の空間コンセプトやイメージを受け取り、それに適した木質架構デザインを提案する。こうした意匠と構造のコラボレーションが大切だと考えています。住宅設計からコンペ・プロポーザルまで、多種多様な構造デザインの提案により、設計者の自由な発想を具現化するおてつだいをいたします。

3.木の特性を活かす

優れた木造建築とは、木の素材の魅力を構造美として表現した木造空間にあると考えます。それを実現するためには、木のめりこみ特性を活用した接合ディテールの設計や、木材の強度・含水率の品質管理技術が欠かせません。こうした木の特性を活用するためのノウハウをご提供いたします。